修学旅行記 第二景/達富 洋二

次男が修学旅行に持っていったものと同じメニューの弁当を食べている時にメール着信の音。こんな時間に仕事のメールかとうんざりしてチェック。ちょっとうれしくなる送信者は小学校。◆東山動物園に着きました。東山の名の通り斜面や坂もあって風光明媚なところです。植物園も併設しているので広々としています。かわいい幼稚園生がたくさん来ているので「ぼのぼの」した気分になったそうです。動物をながめてしぐさがおもしろいと意っては笑ったり、しゃべったり、目も口も足も忙しいそうです。待ちに待ったお弁当。さわやかな広場で食べるのはおいしいことでしょう。心のこもった好物の入ったお弁当さぞかしうれしいことでしょう。◆そういえば一緒に動物園に行ったのはずいぶん前だ。ラクダが好きなあいつはさぞかしはしゃいでいることだろう。帰ってきたら長い自慢話を聞かなきゃ行けないなと想像しながら僕は京都でたこさんの赤いウインナーをつまんでいる。