8月15日は手を合わせて

高校野球の途中に村のサイレンが鳴って,黙祷。深い悲しみと後悔と祈り。

その後,雨上がりの西海路をたどり,文学館に着いた。僕はもっともっと愛に満ちた日々を過ごしたい。だめだよ,こんなんじゃ,今のままじゃ,って,もう一人の僕がつぶやいている。

日が傾きははじめた頃,長崎の町は爆竹の音が鳴り響く。それは思いも寄らない鎮魂。見送る人に見守られていることをみんな知っている。

すっかり日も落ちた公園に人はいない。ただ眼を閉じ,天を指す像の前に言葉はない。明日が必ず来ることを知っているから,僕は少しだけ安心して今日を終えられる。

8月15日,ただただ手を合わせて自分を見つめてる。

神様,「きょう」を僕にくださってありがとうございます。

2018年8月15日 | カテゴリー : 家族 | 投稿者 : Paul.TATSUTOMI