なぜ、問いを立てるのか

大人として生きている。予定をたずねられることはある。指導法について相談されることもある。感想を訊かれることもあれば、意見を求められることもある。だけど、どれも考えなくても答えられることばかりだ。

この歳になって、考えなければ答えられないことを問われる機会はほとんどなくなった。考えることがなくなってしまった。これでは僕の成長は期待できない。

いや、そうだろうか。

人にたずねられなければ考えないような大人になってはいけない。

自ら問いを立て、いつも本当の幸せに向かって考え続ける大人になるようなりたい。そういう人であり続けたい。

そのためにも子どもの頃から問いを立てて解決に向かうという生き方があることにふれさせ、その体験を重ねさせたい。

問いを立てるという営みは、思いの外、楽しくて奥が深い。