2022年、職人になろう。

急ぐことなく、ゆっくりと対話を通して職人になろう。

では、何の職人か。

僕の憧れはSDGsのゴールと重なる。フランシスコ教皇の「世界平和の日」メッセージが教えてくれている。

貧困をなくすために僕にのぞまれていること。

飢餓をなくすために僕にのぞまれていること。

すべての人に健康と福祉を叶えるために僕にのぞまれていること。

質の高い教育をみんなに提供するために僕にのぞまれていること。

そのための職人。僕は何をすればいいか。

今年は、もっともっと対話を心がけよう。誠実な対話には「あなた」との基本的な信頼関係が必要。互いに耳を傾けて聴くとともに、耳を傾けなくても聞ける自分でありたい。向き合いって納得し合うとともに、納得してもらえるために「あなた」を理解する。「あなた」とともに歩むことができるためにも、「あなた」信じることから始める2022年にしよう。

30年以上、教えることと養うことに身を置いて生きてきた。教育と養成の世界に生きてきた。「あなた」があなたの希望に近づくことができるために、「あなた」の豊かさが実現するために、「あなた」が成長し、「あなた」の進歩を生み出すことができるようになるために。だから、今年は、もっともっとまとまりのある市民社会に役立つ働きをしよう。それはなによりの礎になる。

そして、平和をつくり、平和を続けられるために「あなた」と協働したい。働くという市民社会のたいせつな役割をはたせるように「あなた」と協働したい。

このことは、「対話できる子ども」「市民社会に生きることができる子ども」「協働できる子ども」を育てる教師としての使命でもある。

もう少し具体的に。

健康に生きていくために、食べることに安心でありたい。そのためには稼ぐことができる大人にならなければならない。僕たち教師は、子どもに働くことができる力を授けることが仕事だ。

もっと具体的に。

ちょっと面倒な、それが突然、目の前に降ってきたとしても、対応しようとする「あなた」であれるように、対応できる力が「あなた」にあるように。仮に読みたい文章でなくても、話し合いたい場面でなくても、はじめてのスタイルで書くことを求められても、今、直面している課題から《私の問い》を立て、その解決に誠実に丁寧に見通しをもって向かっていける力。もしかしたら解決できないかもしれないけれど、ふさわしい解決策を練ることができる力。その過程で必要な人と協働していける力。その場面場面で、誰にも伝わる文章を書くことが出来る力。そんな、力を確実に子どもにつけることこそ、そういう教室を創造できる教師になれるように応援することが僕にできる仕事。

なあんだ、学習課題と《私の問い》とコンパクト・ライティングばい。これまでと変わらんたい。

そう、これまでの僕たちの仕事はすでにSDGs。

ぜんぶ、SDGsの主旨と重なる。ぜんぶぜんぶ、フランシスコ教皇の「世界平和の日」のメッセージに教わった。

2022年は、僕は「あなた」とともに生きていきたい。2022年、職人になろう。