男はだまってサッポロビール

ゆうべは愉快な仲間たちとの年忘れの会。昼間の国語科研究の熱さをそのまま詰め込んだ年忘れの会。

佐賀駅ちかくの総菜屋は笑い声が絶えることがなかった。そして杯を重ねるごとにだれもが饒舌になっていく。この地に赴いて3年。こんなにいい人に巡り会い,包まれ,いっしょになれるとは思っていなかった。

一人一芸ではなく,一人一話。だれの話も興味深い。だれも話の邪魔をしない。絶妙なうなずきと切り返し。予想外の展開にも話がつながっていく。だれも聞き逃さないしひとつひとつの言葉をからだにしみこませている。他愛もない身の上ばなしなのに,何度も聞いた高校野球の話題なのに,悲しい思い出なのに,冗談以外のなんでもないのに,話がぼくらをつなぐ。聞くことがぼくらを強くする。もっと聞きたいっていう気持ちがみんなをやさしくする。

そんな一夜の宴だった。