手を入れる

観察中心とは観察したまま、そのままの状態で単元をはじめるということではない。ちゃんと手を入れることが大事だ。

僕が「下ごしらえ」と呼んでいる教師の仕事は、「手を入れる」ことである。

以前、何かの講演で、「弱い火を大きくするには、鉋がけした材よりも、鉈で割ったささくれのある木端のほうがいい」と喩えたことがある。

腰板を貼るなら鉋をあてる。

あたりまえのことだ。ひと手間、手を入れる。そうしなければ玄人とはいえない。