故郷を着て歩く

祇園さん。越中の風の盆よりも、青森のねぶたよりも、長崎のおくんちよりも、僕の身体になかに生きているのは祇園さん。

ふつうの路地裏に山鉾がたっている。

夏。

京都。

すうっと息を吸い込んで、四条。

夏。かけがえのない故郷。身体じゅうで「ふるさと」できる町。