金沢

サンダーバードを降りたとたん心が緩む。新幹線がつながったため,風景はずいぶんとかわったけれど,空気は同じ。白山からの風が僕を包んでくれる。

30年,通ったおでん屋の暖簾。ひょいとくぐると此処にも僕を包んでくれる灯りがある。ふかしと車麩に日榮の熱燗をコップで少々。

昼間に語りあった同志との声を繰り返しているといつもより酔ってしまった。

旅,授業,酒。こんな贅沢な金沢は僕のふるさとのひとつ。