長崎大学での教員免許状更新講習を終えてから熊本へ向かった。50名ほどの長崎の先生方との熱い時間に心地いい疲れを感じながら高速を走る。見慣れた風景が違って見える。きょうは佐賀を通過して鳥栖から熊本へ向かう。そこには4年越しに叶った時間が待っている。
ライトに照らされた熊本城は復興の途中の姿というよりは,今を伝える勇姿に見える。健在を示す貫禄と時も物も人も包み込むやさしさとが僕の目の前にある。
2日の宴も,3日の研究会も,見送ってくれた友の顔も,すべてが熊本に生きていることを確かめさせてくれる。今月中にもう一度,と約束し,いつまでも手を振ってくれる姿をルームミラー越しに見ながら僕は帰路につく。大好きな熊本を離れるのをゆっくりゆっくりと味わいながら車を走らせる。