流れる星と吹き抜けるような風

ずっと追いかけてきた。神様のようにも思ってる。どれだけ真似をしてきたか分からない。

心が寒すぎて旅にも出れなんだ
口を閉ざすんだ臆病者として
人の心はあたたかいのさ
この国ときたらかけるものなどないさ
胸の高鳴りよ君だけもう一度

コンサート帰りの夜。兄貴とせがれとで東京を歩いた。雨上がりの空に星はなかったけれど,原宿表参道からの風は確かに心地よかった。もちろん,Penny Laneで朝まで酔っていた頃の足取りほど軽くはない。だけど,篠島やつま恋の朝焼けを思い出しながら,ぼくはポケットに右手を入れて,左手で髪をさわりながら,少し肩を丸めて洗いざらしのジーンズで歩いてる。きっと今頃,あの人も同じ格好で歩いているにちがいないと心に決めながら。

まだまだ人生を語らず。