熊本での勉強会のあと。一杯だけと言いながら語り合う。僕の目の前にいるのは晴れ舞台を何度も経験している二人の男。
この先生たちの授業を見るために何度も熊本に通った。研究会では全体が見える位置からも黒板のすぐ横からも子どもの息づかいがわかるところに座っても参観した。魅力的だ。丁寧だ。子どもと時間を創っている。いつもいつも満足感と焦燥感と,そして勝手な親近感をもって帰路についていた。
その二人が今,目の前に居る。一緒に語っているこの時間が,あの頃から考えれば信じられないことでありながら,約束されていたことであるようだ。三人で語るこの時間に僕は酔っている。