そんな夕方が心地いい

僕はいま、宮崎空港で宮崎牛を頬ばりながら生ビールを一杯だけ飲んでいる。昨日の研究会と昨晩の余韻に浸りながら。あんなにおおぜいの宮崎の先生と一緒に単元の研究をできたことに深い感動。あんなに奥深い宮崎焼酎を堪能できたことに大きな感動。また必ず来てください,の声には,また必ず来させてください,しかない。

2時間の講演はあっという間だった。先生方の深くて何度も繰り返されるうなずきと,いつまでも続くメモ,そして質問。ありがたいこと。

懇親会は橘通り沿いのお店。大学の先輩に教えてもらった(と勝手に記憶してしまっている)お店。食事が始まる前に少し散策。宮崎県庁の前に腰掛け,暑い暑い一日を振り返っていた。講演が始まるまでの半日の大騒動などすっかり忘れてしまったけど,今ここ宮崎に,確かに宮崎にいることを確かめた。暮れなずむ空に建つ県庁が夏の夕べは少しの達成感と少しのもの悲しさと,大きな思い出になったんだと教えてくれている。