あくゆうたちの青い鳥

小さな島料理の店にあくゆうの声が響く。悪い奴など一人もいないあくゆうの会の笑い声は少年のようだ。授業を明日に控えているというのにこの陽気な時間はいったいなんなんだろう。それぞれがこれまでに作ってきた武勇伝は互いを尊ぶには十分すぎる。

酔えば酔うほどに文学,酔えば酔ったからこそ教室,酔ったからこそ明日の生徒と我が言葉。いいもんだ,あくなき追究、優劣のかなたをめざす会。優劣を越えたところに学びを。

それほどの量ではないのに思いのほか饒舌なのはあくゆうのせい。誰もが笑って歩く天文館に僕たちの声も重なる。明日,子どもに聞かせる声。明日,子どもに見せる顔。声も顔も自信あるよと,千鳥足。壮の肩にとまったように見えた青い鳥はチルチルミチルのお話しではなくルリカケス。

帰りにもらった壮からの贈り物。我が家のストーブにもルリカケスが似合ってる。