長崎銅座

五島列島で働いていたとき、長崎市内への出張の夜は銅座か思案橋だった。30年前とはずいぶん変わったけれど、今でもこの夜の帳が下りるころの細い道が好きだ。きょうは「飲み友」と細い道で待ち合わせ。

それぞれが、それぞれの職場での仕事を片付け、それぞれに集まってくる。もうそれだけで顔が緩んでしまう。

「バスで向かいます。」のメールを受け取ったのは左手に有明が見え出した頃。日が落ち、普賢岳も見えないけれど、僕はこの長崎線に身を任せるのが好きだ。

花ちゃん、きょうはごめんね。壮、元気にしよるとかあ?中尾、丁寧に授業しとるか?宏ちゃん、侍ジャパン楽しんでるか?赤城ィ、あの焼き鳥屋に連れてってちょうだい!

みんな飲み友であり、同志であり、ライバル。仲間うちって、いい!