天草に学ぶ

午後6時。定刻に集まる。上天草から下天草から。牛深からの赤城ィは着替える時間ももったいない!と、ジャージのまんまだ。抱きつかないけど抱きつきたくなるいい男だ。抱きつく代わりに背中を押してやる。

「天草ですね。」「天草です。」「顔なじみになりました。」「私たちもです。」「深まりましたもんね。」「なんかできそうな気分です。」

前回、熱く熱く語った若い女性教師が同じ場所に座ってる。マスク姿が心配だけど花粉症かな。体調は悪くなさそう。小さな子どもはどうしたんだろう。そんなことを思い巡らせている僕に「この言語活動がしっくりきません!」の声。

僕が学んでいる。僕が育ててもらっている。

この春、定年退職を迎えた僕の大好きな大ベテランから甲子園のベンチ入り経験者の若手まで。新しい時代が来るのを待っているのではなく、こちらから迎えにいこうとしている天草の教師と一緒に今年も僕はここに通うつもりだ。