夏旅

朝5時過ぎのJRに乗って出発。きょうは日本海へ。飛行機で馬関をまたぐのも不粋。

7時間かけた列車の旅を選んだ。いつものカバンを下げて車窓を楽しむ。この旅、列車の中での宿題はなし。だから、ポケットに入る大きさの本を持ってきた。ところどころ、折々に読むのが楽しみ。

さて、有明海を右手に過ごし、新幹線に乗り換えた。

08時21分、このあと、しばし読書。

さて、岡山までは「のぞみ」、「こだま」に乗り換えて姫路。

こだまに乗ったのは何年ぶりだろう。20年ほど前はこだまに個室があった。東京のデパートの地下でたくさん買い込んでゆっくりと時間をかけて東海道を楽しんだものだ。

さて、姫路駅。ここには二つの楽しみがある。ひとつは駅そば。「天ぷらそば!」と注文して、出てくるのは黄色い麺。見た目は間違いなく「天ぷらラーメン」。

もうひとつは、その場で作ってくれるおむすび。但馬牛の時雨煮が入ったものがお気に入り。きょうは10分ほどの連絡なので但馬牛を選択。ペットボトルはもちろん綾鷹。

そういえば、国鉄時代にはお茶っ葉をお湯に浸す熱いお茶だったよなあ。と、昭和を懐かしみながら日本海をめざす。

ただ今、10時54分。

懐かしい駅に着いた。和田山駅。以前、勤務していた大学では教職支援センター長を兼任していた。何にもできない形だけのセンター長だったけど、教育実習生に何かがあったらすぐに駆けつけることだけは心がけた。いつでも、どこへでも。新潟から熊本まで。在任期間中の全国行脚の回数はおびただしい。

和田山。その中のひとつ。

通ったなあ。よく通った。そのおかげでつながった人との縁で、その後も5年近く、地区の研修会の講師として訪れることにもなった。ありがたいことばかり。

と、懐かしい和田山の空を見上げながら、おむすびの時間です。

ただ今、正午です。

ここはかばんの街、豊岡。僕のかばんもここの職人さんの技が詰まってる。

12時21分です。もちろん次の停車駅は城崎温泉。志賀直哉。大渓川。小僧の神様。赤西蠣太。清兵衛と瓢箪。或る朝。

なんでもない景色が迎えてくれる。きょうの講演の会場もなんとものどか。

新温泉町温泉総合支所。しかし,研修会の熱気は本物!

こんなに充実の2時間半はありません!とおっしゃった会長の先生に感謝。講演のあとは,ゼミの教え子の安藤君が働く小学校を訪問。

この笑顔は10年前のまんま。

そして,懇親会。

美味い。

美味い。

あたたかい!

本当に本当にありがとうございました。

懐かしい日本海,山陰の旅。感慨深いいちにち。

神様,きょうもいちにちをありがとうございます。

2019年7月30日 | カテゴリー : 旅の途中 | 投稿者 : Paul.TATSUTOMI