10月30日。中学校の数学の授業にふるえた。生徒が「問いを立て」,その解決に浸っている。中学2年生が数学の授業で問いに夢中になっている。担当の教員は「これまでの授業とは歴然とちがいます。」「何もかも違います。」「これまでこんなことやっていなかったことが不思議なくらいです。」
僕はこの授業の教室に居られたことを誇りに思う。この教員の単元づくりの話を聞くことができたことを誇りに思う。そして,きっとこの教室に何度も来ることになると確信している。
いい授業とは,こんなふうにして教室にあるもんだ。
そして,夕方。大学に戻ると,国語科の学生たちが学内学会の準備を進めている。せわしなく動く姿に無駄はない。4年生は発表準備に汗を流す。
涙を流す,というのは大げさだ。だけど,うんうんとうなずきながら,この姿をずっと忘れないでおこうと思ったのは本当。40代前半の教員も,二十歳を過ぎたばかりの大学生も,学ぶ姿はまちがいなく美しい。
神様,きょうという日をくださってありがとうございます。