北大阪、八重の会の仲間は僕よりうんと歳の離れた若い教師たち。
若いという強さに僕は憧れている。「とにかくやる」を貫いている。「つべこべ言わずにやる」に徹している。だから、確実に力をつけてきた。八重の会に迷いはない。学習課題から《私の問い》を立てる言語活動の単元の質は全国指折りのレベルだ。数字にもあらわれてきた。もはや無解答率0パーセントの学力テストの結果があたりまえになっている。
そして僕は、若いという美しさに酔っている。質問に手加減がない。無駄がない。妥協がない。分かったふりをしない。分かり切るまでたずね続けてくる。
この熱い若者たちの強さと美しさにとりつかれた僕はきょうも大満足のうちに帰路についた。
新大阪、博多と乗り継いで長崎行きの「かもめ」。車内に聞こえてくる長崎弁に安心する。
京都を故郷とし、長崎を終の住処と決めた僕は関西を気にかけ、九州を愛している。