心のものさし

僕の好きな風景。

僕にもこんなときがあった。僕の小学校の近くにはこんなに長い階段はなかったけれど,ランドセルにふうふう言いながら小学校に通っていた。その頃とくらべて,今はどうだろう。身体は大きくなった。目尻のしわもできた。少しばかりはいい仕事もしたかもしれない。

だけど,いちばんは人生の歩みがどうだったかだ。

人生の歩みには心がかかわっているんですよと神父様が教えてくださった。そして,心のものさしを成長させなきゃいけませんと導いてくださった。

僕の心のものさしはどうだろう。僕はまだまだ湧き上がってくる感情に揺らされている。だめだ。

「今,僕は何を感じているんだろうか。」そんなことをたずねるようにしている。そうすると,自分の心のものさしの傾向が見えてくるから。

自分の心のものさしの成長を人任せにしてきた50年間。まだまだこれからだ。人任せにしないで,自分自身で自分自身の傾きに気づくこと。自分自身が心のものさしの感触を確かめること。

まだまだ。まだまだ。まだまだだ。

神様,きょうもいちにちをありがとうございます。自然の中に身を置くと,「今,僕は何を感じているんだろうか。」が少し聞こえてきそうです。