大学ではたらくようになった年の春。ゼミ通信をつくろうと思い立った。おそらく一生,この大学ではたらくだろうと思い,これからの歴史をつくる第一集として,通信の名前を「くじら雲」とした。小学校1年生の教科書に載っている作品だ。
その後,2期生には「ぽぽんた」,3期生には「かげおくり」,4期生は「ごん」,5期生は「山猫軒」,6期生は「クラムボン」というように続けていった。その大学を10年目で辞するまで僕のゼミは「文を綴ること」を丁寧に続けた。
その1期生。「くじら雲」のゼミ長から,突然の便りが届いた。なんと,自分の子どもが通う小学校に,「くじら雲」のメンバー,つまり,たつゼミ1期生の学友が赴任してきたらしい。
そこで,思い出してのメールだということだ。
みんなが元気であることがなによりうれしい。そして,みんなが幸せだったら,なおうれしい。
神様,縁ある人たちとの出あいをありがとうございます。