きっと明日はいい天気/達富 洋二

五月十日に学級の歌を作りました。しばらくは毎日歌いました。お楽しみ会では何度も歌いました。◆ららら/にじがにじが空にかかって/きみのきみの気分も晴れて/きっと明日はいい天気/きっと明日はいい天気◆いつまでもいつまでも耳に残る歌です。気がつけば口ずさんでしまっています。心の何処かに詩が流れています。◆女の子が放課後にオルガンで弾いていました。男の子が大きな声で歌いながらほうきで掃いていました。私は鼻歌で机を運んでいました。何気ない教室の風景が昨日のようです。◆放課後の築山は子どもたちのものです。私も何人かと手をつないで歌いながら大運動場に向かいました。こおりおにです。私は集中的に狙われます。私もとにかくタッチです。目の前の子どもを次々とタッチ。こおってたすけを待つ子どもは仲間が来るまでのあいだも歌っています。◆朝学校に着いたとき女の子たちが歌いながら走ってきたことがありました。先生にじがでてるで。初夏の衣笠山にかかっている虹を見ながら歌いました。