この春。僕は「おはよう国語教室」に一生懸命です。何かにとりつかれたように、一日に12時間以上、このことにとりくんでいます。それはきっと望まれている仕事だと確信しています。
2月20日、そう、20220220という「2」ばっかりの日にはじめた「おはよう国語教室」。もう一ヶ月になります。確実に歴史がつくられました。
日曜日の朝、6時には20人ほどの大人が画面に集まってくる。俵万智さんの短歌の「しちならべ」のようだ。
トランプの絵札のように集まって
我ら画面に密を楽しむ
さてきょう、エピソード05は適用題のはなし。単元での育ちを活用するためにどのような活動題を作成するか。
転じて、児童文学の話まで。
僕の紹介した適用題に用いたのは大草原の小さな家。
長く続くお父さんのものづくり。ひとことで言えば「お父さんはものしり」。お父さんってどんな人、って問われたとき「ものしり」は外せない言葉。ものしりのお父さんに憧れるのがこの物語のすべて。だったら、「人物像を想像する単元」ではこの作品を扱って、いろいろな部分の描写を結びつけて「ものしり」の言葉を導かせたい。そんな単純で深いことを適用題で確かめたい。
自分が学んでいることが学校の外の読書に役立つという実感をすべての子どもに。教室の外への動き出す単元学習を。
「何を」「どのように」「どんなことを目的として」学んでいるのか。そのことを子どもが自覚している。子どもが理解している。子どもがデザインしている。それこそが生涯学び続けることができる力のなる。
まさに、学び手としてのSDGs。
と、プラハからメール。
「これまで私が受けてきた授業とちがい、しっかりと何を目的にやっているのか、自分がりかいできているため、その目的にあうように自分の考えを深め」ていることを生徒が実感している。そんな授業をしている仲間からのメール。
児童文学は学校の外、本物の文学。教科書は教室の中の文学。
児童文学をひとつのきっかけに、適用題を手がかりに外に動き出す授業をつくろう。
来週で最終回。「おは国」FINAL。僕は、きっと「おは国」ロス。