始発列車で長崎を発つ。身体に力をためようと,朝から重たい食事。
薄切りされた牛タン塩焼き朝食。これが,美味しい。
途中,岡山での乗り換え時間で食べることが難しいと考え,朝昼兼用だ。
予想通り,岡山駅で駅を歩くだけ。この駅は四国への玄関口でもある。高知に向かう列車はアンパンマン。
僕はここから鳥取へ。右に左に小刻みに揺れる山越えの列車が僕は嫌いじゃない。空けて見える日本海が楽しみだ。
さて,鳥取駅。「砂丘そば」。いいじゃないか。寄らない手はない。どんな味がするのだろう。砂丘味。
なんてことはない,駅そば。だけど,それがいいじゃないか。10種類の具が巻かれた巻き寿司は砂丘に舞う風のようだ。
ここからは山陰線。
扇風機列車が懐かしい。おばあちゃんと高校生と語りながら1時間。立ち上がって見送ってくれる17歳。九州の大学に来るときは連絡を,と笑顔で別れた。
さて,長い一日は実はこれからがはじまり。
待ってくれるなら,僕はどこへでも行くから。この言葉に嘘も大げさもない。
本当に,来てしまっている。日本海,浜坂はいい町だ。