朝6時からzoom。みんなと一緒。しかも,一緒に「本づくり」の企画。教師として働いてきた集大成の一冊にすることを約束する。一緒にやろう!と,気持ちいっぱつ,一も二もなく賛同して集まってくれた九州の仲間には感謝しかない。
きょうもきっといい一日になる,に決まってる。
さて,朝ごはんをすませて僕は大村線に乗る。大村湾の空は間違いなく青。これぞ夏休みの空。どこまでもどこまでも青く,大村湾。
会場到着!古民家がきょうの教室。
20年ぶりのアート・ゲーム。長崎県時津町の子どもたちとアート・ゲーム。もうわくわくしかない。
まずはマッチング・ゲーム!
ラファエロ,ゴッホ,ゴーギャン,シャガール,ピカソ,小磯良平,向井潤吉,そして山本二三。
これらの画家が描く「人物」「家」「空」をマッチングさせる。
そして,次は「絵に空いた穴をかくそう!」!
8人の画家が描いた「空」のなかから山本二三の空と雲を選んだ。なぜ,山本二三って?そんな無粋な質問をする前に3秒考えれば分かる。
色鉛筆の色を選び,色鉛筆の動かし方を説明する。このとき,絶妙なアシスト!僕は僕の愛するアシスタントなつきと二人羽織。僕たち二人の二人羽織は抱腹絶倒だっただろうけれど,そうして写した映像はきっと分かりやすかったに違いない。だって,このあと「空にできた穴の修復」に、子どもたちは水を打ったような静寂の中,色鉛筆が紙の上を動く音だけが響いていたから。
いよいよ,3つめのアート・ゲーム。「こんなときは,この絵の中にはいろう!」
まずは「喜怒哀楽」の様子を表したフィギュアをつくる。そして,山本二三の背景を10枚,準備し,その中から4場面を選ぶ。4人のフィギュアがその絵の中に入る。
なぜ,山本二三って?それは無粋な質問。1秒考えれば分かる。
「なつき先生」のモデル
①おっはよう!きょうもいい天気,お腹すいたなあ。きょうの朝ごはんは何かなあ?さて,学校に行ってきまあす!
②なに?この踏切,ぜんぜんあかない!学校おくれちゃうよお。
③ふう,やっと学校に到着。あれ,だあれもいないよお。げっ!きょうから学校夏休みじゃん。ぴえん。
④しょうがないなあ,空を飛んで遊ぼう!まったねえ。
みごとなできばえに子どもたちの「やりたい!」もぐんぐん高まる。
最後に一人一人のストーリーをiPadで動画に撮影した。
ゲーム名は「山本二三,4コマストーリーで,GO!」。
2345と続いていること,分かってくれた子どもはいないだろうが,僕は十分に幸せ。
なぜ,山本二三って?それは,私たちの長崎県,五島列島出身だから。「時かけ」も「もののけ姫」も「じゃりン子チエ」も二三の作品。懐かしいという感覚よりももっと近いものを感じる。地元の誇り。
美術って,自分に近づけるもの。美術って,その中に入っていくもの。美術って包み包まれ一体になるもの。
夏休みのはじめ,長崎の美術に長崎の子どもが包まれている。僕も,なつきさんもひとみさんも包まれている。いい一日,やっぱりいい一日。
神さま,きょうをありがとうございます。僕は長崎の空の下で役立つ仕事に少しだけかかわれて幸せでした。
夜,小さな食事に大きな蟹。
慈しみに感謝していただきました。
そうそう,神さま,みなさん。暑い夏にご用心です!
どこか見覚えのあるガイドさん!
さて,明日からは日本海浜坂、鳥取、そしてさらに東へ。いつもの鞄を持って僕の旅は続きます。