単元づくりをするとき、ああだこうだと頭の中で組み立てたり予想したりする。これを頭中心の単元づくりと呼ぼう。
教室で子どもの姿を見て、声を聞きながら、こんなことやったら楽しそうとか、へえそんなこともできるんだと思いをめぐらせる。これを観察中心の単元づくりと呼ぼう。
価値ある単元として子どもの成長に役立つ教師の仕事は間違いなく後者だ。
プロの教師だから頭中心の仕事もできなければならない。頭の中で精査することは大事なことである。
しかし、程度がある。
星空を見ない天文学者がいるらしい。それはそれでいい。しかし、子どもを見ない、教室の声を聞かない教師ってどうなんだろう。
授業の厚みは、観察の深さである。