雅樹は僕と同い年の優しいいとこ。いろんなことを知っている頼もしい男。でっかいオートバイを操る力強さとみんなを嫌な思いにさせない繊細さをもち合わせた安心できる男。
百合ちゃんは僕の兄貴と同い年の美しいいとこ。全国ミス着物に選ばれたうるわしい女性。なんでもできるのにそんなことを決してひけらかさない永遠の姉さん。
尚美は男家系の僕にとってかわいい妹。ちょこちょこしていたガキの時代とは打って変わって、今は家族をしっかりと守る母ちゃん。だけど、まだまだ妹分は変わらない。
そんなすてきないとこたちとのひととき。歳を重ねた僕は自分のことを棚に上げてみんなの人生を楽しそうに眺めてる。
「洋ちゃん」なんて呼ばれる心地よさは京都でしか味わえない。きょうは何人に「洋ちゃん」って呼ばれただろう。そう、僕はかつて「洋ちゃん」だったし、今も「洋ちゃん」なんだ。
親父は「洋子」だと願っていたらしい。お袋は「洋二」を確信していたらしい。おかんの勝ち!
神さま、きょうもいつくしみをありがとうございます。