ひとつのできごと

学年という単位は力をもっている。それは教師でも同じだ。子どもが学校行事で成長するように、教師も学年での取り組みで強くなる。そんなことを目の前で見せてくれたきょうの授業だった。

単元学習とまではいかなくても、本当に価値のある、そして踏みこんだ課題の言語活動を子どもたちがやり切ったのは学年の先生がたの丁寧な「教えること」のおかげだ。もちろんをそれを支えられた研究主任の支援は絶大だけど。

わたしたちは子どもが好きだ。子どもと対峙する仕事を選んだのはわたしたち共通の高い志があるからだ。だから、子どもに恥をかかせてはいけない。子どもが一人で生きていけるようにしてやることが何より大事なことだ。

きょうの単元。6年生の教師がつくった単元。みごとに子どもが力を出し切った。互いを認め合う教室で、一人一人が自分の力を見つめている。自分ができたこと、自分ができそうなこと、そしてこれからの自分を自覚しつつある。子ども主体の学者とは、まさにこういうことである。

この教室に教師の劇場型授業などどこにもない。