相浦球場

白球を追う夏 17歳になる

僕の夏は地方大会。定員に満たないチーム、あふれるチーム。楽器のない応援。5回の攻防で終わる夏、指を空に向かって伸ばす影。グランド整備のトンボ、ぎこちないアナウンス。親たちの悲鳴、どこからか集まってくる元球児、紳士、深いしわの男たち。

佐世保相浦球場はいつでも僕を17歳にしてくれる。