終電

仲間と飲んで帰る終電は嫌じゃない。もう少し飲んでいたかったな、と思える終電は心地いい。今夜はK先生と話し込んだ。飲んだ量以上に頭が熱い。考えることに酔った。ここに冷たいカルピスがあればなおいい。

きょうもいちにち働いた。

と言っても、教育することと研究することが仕事だ。やりたいことを仕事にして生きていることをありがたいと思わなきゃいけない。好きなことに打ち込んで、気になることをとことん追い続けることが仕事だなんて幸せなことだ。

K先生は今年でご勇退。ぼくはK先生の分まで働けるなんて思っていないけど、K先生が生きてこられた日々を真似しながら生きて生きたい。K先生がしたかったことはまだまだあるはず。ぼくはその一部、ほんの少しだけでもK先生みたいにやってみたい。

動き始めた佐世保行き列車の窓に佐賀のネオンが映る。その赤や黄の点々を数えながら、今夜はその点々が少なくなっていくのを少しだけさみしく感じてる。