幸福駅は確かにここにある

きょうは朝から新聞社の5階で講演。話し始めたとたん、カシャカシャとシャッターの音。記者会見ってこんなふうなのかな、って思いながら、僕はすでに十勝の方との時間の中にいた。

90分が異様に短く感じる。17枚の資料の量が多かったのか少なかったのか。みなさんがうなずいてくださると調子が上がる。

北の大地でも学習課題と「個の問い」への関心は高い。「もっと聞きたいです」「また来てください」の声をもったいなく思いながらのきょうの講演だった。

昼は地元のカレーライス。美味い!しか語彙がないのが情ない。

そしてそのあと、友人にお願いをして雪の大地に車を走らせる。

幸福駅は確かにここにある。30年も前に来たことがある。「いい日旅立ち」の国鉄時代のことだ。今はもう列車が動くことはない。だけど、あの時の時間もあのままここにあるようだ。

十勝、帯広。市内の銭湯に身体を沈めた夜。もう何日もここに居るような気持ちになる。懇親会で語ったひとつひとつの声。一人一人の笑み。どれもが心地いい。

マイナス10℃の夜が更けていく。

2018年2月10日 | カテゴリー : 旅の途中 | 投稿者 : Paul.TATSUTOMI