今夜は帯広。昼間のやりきれなさをどこかに置いていきたいと思っていたら,JAL。青い空の上に面倒なことを置いてきた。
20時に過ぎには帯広に着いた。迎えてくれたのはマイナス13℃の町。そんなに寒く感じないのはここにも仲間がいるから。
「久しぶり」の挨拶の2秒後には教室の話,職員室の話,これからの話。話がどこに広がってもネガティブなことははなし。しょうもないことは空の上に置いてきた。
仲間っていうのはそこにいるだけでいい。元気をもらったりあげたり。
明日の一日が佳き日になりますようにと23時には帰路についた。マイナス15℃のおやすみ。
が,マイナスの町に惹かれ,午前零時,一人で深夜の帯広を散策というか徘徊。駅前には北の大地の動物のモニュメント。またいで乗ってみたかったけれど,それは我慢した。
すうっと胸の奥に入れようとした冷たい空気は,体に入る直前に凍ったみたいで全部はいってこなかった。じゃあ,もう一度と,すうっと吸いこんだ。二度目はさっきよりもたくさんのマイナス17℃が身体に入ってきた。十勝の空気,このすれていない空気、できたばっかりの帯広の空気は,僕をこの町に近づけてくれた気がした。
息を吸うってことは,此処にいるってこと,此処で生きているってこと,此処の仲間と同じ空気を吸っているということなんだから。
人と人,丁寧にそして誇り高く生きていければ,もう,それだけでいい。