鹿児島の公民館をはしごする僕。午前と午後,異なる公民館で異なるメンバーで,だけど熱さは同じ。熱中する連中に包まれながらうっとりしている僕。学ぶことが美しいのは知っていたが,学び合うことがこんなにうっとりすることだとは知らなかった。教えてくれたのは,ここ鹿児島。
いつものメンバーが大きく見える。うんと逞しく頼もしく見える。それは間違いじゃない。一人一人がみなぎる自信のようなものをもっている。幾重にも重なる一人一人の声のもつ強さ。7回の厚みだ。
夜。僕たちはいつものようにがぶ飲みに酔う。今夜もこの男が愉快な姿を見せた。
鍋,まるごと食らう男。
憎めない姿。愚直な男。僕たちは何度も何度も手を振りながら別れた。鹿児島中央駅13番ホームにも慣れてきた。