出迎えてくれたボードに心弾む。
その横で授業を待つ友の姿に心和む。決して「廊下に立ってなさい!」と僕が指示したわけではない。
小さな学級の大きな学びをつくる丁寧な授業に,心洗われる。
やっぱり授業。やっぱり生徒。そしてやっぱり仲間。この連中との学びはたからものだ。
年休をとって集まるあくゆう。授業と協議が終わったら部活に戻るあくゆう。こんなあくゆうの考え方と行動力に心打たれない者はいないだろう。
僕はあくゆうが部活から戻るまで,少し贅沢に温泉に身を預け,心落ち着ける。
遅めの夕飯。あくゆうの言葉に昼間の生徒の名前が混じる。いや,よくそこまで記憶しているもんだと感心するくらい生徒の名前と姿と思考が再現される。見事だ。あくゆうたちは教室を見て,教室を語り,教室に生きている証拠だ。
いい連中だ。いい笑顔だ。いい時間だ。
あくなき優劣のかなたを!という意味のあくゆうの会。その名前の意味を覚えている奴はきっと一人もいない。間違いなく「あくゆう」であり「悪友」である。