水仙の向こうは春がすみ

潮騒の向こうに何を見ているんだろう。三体の石像が水仙の香りに包まれている。

8キロほどなのに,目の前の島が遠く霞む春。沈黙の中に,僕もしばし身を置いた。ここに雑踏の響きはない。ただどこまでも続く潮騒だけ。水仙の香りがよく似合う。