教室にいるということ

「達富先生!」という声。それだけで十分なのに,きょうは給食まで一緒だった。

「質問があるんですけど。」
「なに?」
「好きな食べ物は何ですか?」
「とびっきり辛いカレーです。」

という日常生活から,

「先生は努力をすることはどんなことだと思いますか。」
「誇り高く生きていくことだと考えています。」

「先生は自分自身に漢字を贈るとすればどんな字を送りますか。」
「《許》という字を贈りたいです。むずかしいことだけどね。」

という人生論まで。

これらが一緒にあふれているのが教室。だから教室は尊いんだ。

「誇り高く生きる」「許」「信」,求められたノートにこんな言葉を書いた。

書きながら,もっと誇り高く生きなきゃ,って何度も何度も思った。子どもの瞳が僕に語っている。子どもの声が僕の背中を押す。僕は,もう少し教室にたたずんでいたいと思っていた。

神様,きょうも一日をありがとうございます。