4年生の担任をしてきた頃。お彼岸を「おひゴン」と言った子どもがいた。僕の「ごんぎつね」の授業の彼岸花の描写に熱が入りすぎていたんだろう。恥ずかしくなる思い出。教材コンテンツだけに目を向けていた古い時代。
彼岸花を見ると思い出す、恥ずかしくも情けない、だけど懐かしい思い出。
その夜、届いた高知からの便りと写真。
日本中、彼岸花。日本の教育中、彼岸花、ごん。
どうかどうか、「彼岸花の頃のきつねの悲しいお話」だけの学習で終わりませんように。
僕の倅は「大造じいさんとごん」と言うことがある。日本の教育は子どもの記憶にすうっとしみ込んでいる。だからこそ、これからはこれからのしみ込ませ方を、と願ってる。
神様、きょう一日、ありがとうございます。