わたしたちは兄弟姉妹

本日,ローマ教皇,来県!!

いよいよ「本日」になったきょう。今にも降り出しそうな朝,僕たちはバス7台で長崎市へ向かった。

途中のサービスエリア。普段なら混むことはないところにバスがぎっしり。佐賀ナンバー,福岡ナンバー,大分ナンバーはもちろん,岡山ナンバーや高知ナンバーまで。

浦上天主堂の前を通過する頃,天気予報通り,ちゃんと雨が落ちてきた。

長崎県営野球場までは,平和公園に来られる教皇様を迎える人,ミサに向かう人,それを整理するスタッフ,報道,いつもの長崎市が雨に濡れながらその時を待っている。

会場もミサ開祭4時間も前からその時を待っている。知り合いの五島の方は「覚悟してミサに行くけん」とおっっしゃっていたが,その想いが雨に調和し,静まりかえった長崎はむしろ落ち着いた景色となっている。

教皇様が平和公園で祈られてるお姿がスクリーンに映る。

歓声ではない。みんな手をあわせている。祈っている。3万人が同じことを祈っている。

そして,ミサ開祭。空は快晴。強い日差し。

VIVA! PAPA!

「愛」を飾らず表現するフランシスコ教皇。私たちを愛してくださっているフランシスコ教皇。教皇を濡らした雨と同じ雨に濡れたきょう。僕は,「愛することや許すこと」をすんなり心に染み込ませることができた気がする。

ミサはショーではないという教皇の言葉にしたがって,ミサ中はカメラを持たなかった。そのかわり聖別のために連れてきた羊を手に包んでいた。

この子羊がこれからの我が家で謙遜と愛を思い出させてくれるはず。

神さま,ありがとうございます。ありがとうございます。