《問い》を立て,その《問い》の解決策を練り,試行し,解決を図る学習。
今やあたりまえになった学びの姿だが,《問い》の解決策の練り方を教えているかを見つめ直さなければならない。学習課題では「思考操作」を具体的に提案しているにもかかわらず,「解決策」は単純に考えさせている,としたら,それはもったいない話である。
では,どうするか。
「解決策」を知り,解決のみちのり実感するためには,「(ほぼ)共通の問い」あるいは「教師からの(有効な)問い」をもとに「解決策」をイメージさせ,「解決」を体験させることが有効であろう。
そんなことずっと前からやっていたとおっしゃるだろう。そう,「価値ある発問」とはそういうものだ。「初発の感想から導いたように見せかけた(みんなの)めあて」もそうだ。大切なのは,そこに学び手の切実感をどう重ねるか。
それこそが本物の教師のできる不思議なわざ。
そんなことを考えさせられたきょう。
ふたつの教室。
仲間が仕事をする姿は,こちらまで清々しくなる。