そりゃあ,通信でしょ。こんな時期は

ほかにすることがなかったわけじゃない。だけど,どうしてもこの質問に答えるには「丁寧さ」が必要だと思った。だから,言葉を探しながら,だけど,話しかけるように書かなきゃ,って一生懸命に仕事をした。

まず,質問をくださった学校に,そして,次に九州の仲間に届けた。

そして,驚いた。すぐに,ほんとうに,すぐに返信が届いた。たくさんの方から。

学級通信を配ったとき,椅子に座るのも忘れて,通信を読みふける子どもたちを思い出した。まさに,そんな景色。

この通信で,僕は,新たな枠組みを提案した。

《問い》には,
①「指導事項的な問い」
②「言語活動的な問い」
そして,
③「《私》化した問い」である。

実は,この①と②の間に,「内容把握的な問い」がある。

これまで私(私たち)は,この「内容把握的な問い」を発問として教室にばらまいてきた。時に「こんなことを考えてほしい!」と熱を込め,時に「みんなの初めの感想を読むと,こういう感想が多かったんだけど・・・」とすり替え,時に「分かる人?」と限定的に内容把握の流れを作り,授業と呼んでいた。

①は教師として当たり前のレベル。②は授業研究レベル。
「内容把握的な問い」は教師の研究ノートのメモレベルだ。

「《私》化した問い」,これこそが,《私の問い》である。子どもが学ぶ教室が,③の「《私》化した問い」で溢れますように。

きょうの通信がほしいかたがいれば,連絡をください。PDFでお届けします。

さて,夕飯。

と,その前に,先ほどの通信の感想メールを紹介。真っ先に届いたのは熊本から。

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達富 洋二 先生
とてもわかりやすい通信をありがとうございます。
「3フレーズでつくる学習課題」は達富先生のお考えの根幹を示すものだと思います。
私の実践も、学習課題が核になっていることを実感致しますし、言語活動とわたしの問いが学習課題を核にして、言葉の学びを生み出していきます。
そのような学習課題とわたしの問いの関係がとてもわかりやすく書かれていました。
今回の通信において、また新たな考えが私の中で生み出されたのは、Bフレーズについてです。
「B:文章からくちばしの「形のことば」と「使い方のことば」を見つけて」は、私の中でいくら考えても出てこないものでした。
どうしても「関連付ける」や「比較する」「分類する」などの思考行為動詞のようなものが、頭に浮かんでしまいます。さらには、物語文で言うと「会話文」「地の文」「言動」などの学習指導要領の指導事項にあげられるような文言が浮かんでしまいます。
しかし、今回のBフレーズでは、教材の内容に寄せながらも、思考する方法がどの子にもわかる表現になっていました。AとCについての考えは深められてきたのですが、Bについての考え方をまた深いものとすることができました。
今回のBフレーズにするならば、単元の最後にAとBを結び付けることのできる振り返り(「形のことばや使い方のことばが文章の中の重要な語なのだ」ということの確認)が有効に働きますね。
もっともっと研究の核に、この学習課題をしっかりと据え、実践を深めていきたいと思わされました。
価値ある通信を配信していただき、ありがとうございます。この通信だけでも書籍化につながりそうですね。
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中尾,ありがとう。読んでほしいことを理解してくれている。立ち止まってほしいところを言葉にしてくれている。聞きたいことを言ってくれている。同志として何よりもうれしい。

神様,きょうはいい仕事をしました。この働きの実りがお望みに役立つものとなりますように。ありがとうございました。