かけがえのない「あくゆう」たち

「ようこそ!のボード」と「アルコール消毒」が同居している教室。こうすることで授業研究できるならと,徹底的予防をほどこして教室に入る。生徒の熱い学びに包まれるきょうを指折り待っていた。

授業者のマスク越しにひかえめな思いと健気な努力がうかがえる。応援したい。

参観者の誰もがこの教室に一緒にいられることの幸せに浸ってる。

僕は5人の生徒としっかり話した。個々の《私の問い》を聞き,言葉を返し,《問い》の立て方を教えた。ふだんなら,参観中に語りかけることはほとんどないんだけど,きょうは積極的に声をかけた。この生徒たちが《問い》を立てる力をつけるようにと,僕も熱くなる。

そんな時間をくれた立和田教諭に感謝だ。

そして,川内駅から川内駅まで,ずっと僕の鞄をかかえてくれた河野さんに感謝。昼の蕎麦は間違いなく美味かった。

正真正銘の蕎麦。蕎麦っぽい偽物がふえている中,本物の味と香りが僕の舌にしっかりと残っている。

そうそう,「っぽい」話。

言語活動っぽい時間になってしまいそうなときは,学習課題に立ち戻るのがいい。

育成を目指す資質・能力,そこで扱う作品の特性。だからこその言語活動。そして,その過程で有効な思考操作。これらがうまくつながらなければそれは「っぽく」なってしまう。国語っぽい授業にならないように,教えてるっぽい教師にならないように(こんな日本語,ほんとは嫌なんだけど)。僕たちはずっと本物をめざす仲間でいよう。