急に東に向かわなければならなくなった。大阪での仕事を終えて僕が選んだ経路は中央線。木曽福島を通って,篠ノ井から塩田平を抜け,佐久へ。
木曽駒ヶ岳の頂を目指し,塩田の風に誘われ,別所温泉の湯に身体を預けた学生の頃。マリオネットの歌を口ずさみ,使い込んだwalk aboutのデイパックを片方の肩に掛けていた二十歳。これ以上の青春はないと思っていた。何度も通った信州木曽信濃。今回,僕はその信濃路を選んだ。
きょうは,いつもの四角い鞄にモレスキンを一冊とお気に入りの小説を一冊とパイン飴と黒い服と黒いネクタイを詰め込んで列車に乗った。
いいこと思いついたら書き込んで,車窓の景色とアルムの風を重ね,甘酸っぱいパインを口に感じながらの旅。
かなり遅めのお昼は懐かしのきしめん。
神様,きょうも一日をありがとうございます。