指月の指

この学習の書く活動は,【読むこと】(エ)の「~考えをまとめる」という部分にあたるので,できあがった作品について【書くこと】では評価をしなくてもいいのかなと思うのですが・・・・・・

というおたずねの声が届いた。

この単元を「読むこと」で扱っているのなら,「書くこと」の評価をしないでおこう!と考えることも多いようですね。それも,分かります。ただ,ぼくは,一つの単元で,複数の「力」を効果的にはたらかせたいので,関係する「力」はどんどんと設定するほうが好きです。これは,「指月の指は一本」と異なることではありません。単元は効果的であるべきだと思います。「書くこと」を教える,いえ,「書くこと」を学ぶチャンス。つまり,「学び時」であり,「教え時」であるなら,そこには評価規準が設定されるべきだと思います。でも,「力」を総合させることが,学習効果を低くするのは本来的ではありませんよね。

とこたえた。

「指月の指」とは,学ぶ機会の精選ではなく,教える重点の精選。いい機会が目の前に現れたなら,その瞬間は教えるべき。学ぶ機会を提供するべき。

なんて,偉そうな言葉に小さくなっているぼく。