細々と続けている研究会がある。京都では月に一度の「指月会」。佐賀ではいつでもいいよの「美月会」,関東や中部地方でも小さな勉強会をしている。全部ひっくるめて「国語教室に学ぶ会」としている。
さて,美月会。今夜は長崎からの参加者があった。3名。こんな時,どのような自己紹介をしてもらうか,に迷うことがある。話してほしいことは「なぜここに来たの?」。それがいちばん。1分もかからない語り。でも,それだけでいいかなあ,と躊躇している間に,決まり切った自己紹介になる。もちろん,それはそれでいい。今夜も見事な自己紹介だった。昨日までに会ったことがあったかな,と思っちゃうほどのショートストーリーに惚れ惚れする。
だけど,たずねたい。「なぜここに来たの?」って。だけど,だけど,その瞬間,どきどきしながらその語りを聞いているぼくが居ることをぼくは知っている。