ことしの夏の一枚のTシャツ

毎年,夏が来る前に「ことしの夏の一枚のTシャツ」をさがす。ぼくの引き出しにはよれよれになった過去の一枚がずらりと並んでる。

きょうは今年の一枚をインターネットで買った。カートに入れてからカードの番号を入力するまでずいぶん時間がかかった。それは材質の種類に迷ったことと贅沢な値段に躊躇したこと,買おうと思ったら「ただいま混み合っています」の表示に待たされたこと,なにより似合うかなあと心配になったことが重なったから。

ひと夏。ほぼその一枚で過ごすわけだから覚悟がいる。それで出かけることにもなるし,それでお客を迎えることにもなる。それでカヤックに乗り,それで包丁を持つことになる。洗濯のタイミングによればそれがパジャマになることもある。

結局,背中に78という数字の入った白いシャツに決めた。好きな数字を選ぶことができたこともあり直前でまた迷った。21がよかったかな。18というのもいい。25もかっこいいかな。もう注文しちゃったのに,今さらながら自分の背中に似合う番号をいろいろ変えてみては想像してる。