「故郷」を語る15歳

中学生との50分はあっという間だ。あれだけ考え,これだけ準備したんだから,もう少し味わいたかったんだけれどあっという間に終わった。

とは言え,教卓に広げたスケッチブックには色鉛筆の線でつながれた生徒の動きや思考と,色鉛筆で消されたり付け加えられたりした僕の動きやひらめきが地図のように広がっている。

15歳が「故郷」を語っている。僕はその静かで熱い50分間,一緒の教室に居ることに大満足している。