単元学習を語る

本年度から校内で単元学習に取り組むという小学校をたずねてきた。先生方の姿勢に引き締まる思いがした。単元学習の概略を知ってもらうだけではなく,体験して感じ取ってもらおうと考え,昨年度,わたしがある小学校で行った単元学習(6年生)を紹介し,実際に先生方にもその単元にふれてもらった。

演習を通して実感してもらったのに,うまく伝えられない。単元学習について説明するだけなのに何か気負ってる自分がいる。単元学習のほんとうの魅力を説明できない。それは自分自身が語りたいことを十分に分かっていない証拠。子どもの書いたものの価値を語れない。紹介がつたない。子どもたち,あなたたちのこんなにすばらしい学びの軌跡をことばにできなくてごめんなさい。先生方,大切な時間をいただいたのに申し訳ありません。

どうすれば単元学習を語れるんだろう。そのことばかりの帰り道。西へ向かう国道は気が重たい。武雄の雄大な空と山を見ても,大村湾の懐かしい潮騒を聞いても,気が重たい。もっともっと勉強しなければ,もっともっと本物にならなければ人には伝わらない。「伝えたい!」とりきむより,「伝えてやろう!」と図るより,「伝わっちゃった。」という時間をつくりたい。

達富,「単元学習を語る」という壮大な単元学習にとっぷりと浸っている感じです。