JRローカル線 都会の人混みからはずっと離れたローカル線。 受験生の広げた線だらけの参考書の横に座っていると、こちらも居眠りできない気分になる。分からない物理や世界史は「難しいことやってるんやな」だし、なんとか分かる古文や英語は「こうやって覚えるとええよ」と言いたくなる。 なんとなくカロリーメイトのにおいがする18歳と二人掛けのシートに座っている僕はこのごろ涙もろくなっている。 春不遠。