ぐんと近い熊本

熊本の友人が授業を見せてくれるというので出てきた。もちろん私にとっては研究の一環だし,彼にとっても授業力を高める勉強だ。しかしどうしてだろう,この高揚感。月曜日は朝が早いので前日入りし,熊本城を散策した。「がまだせ!」の言葉に僕も思いを重ねる。

授業は見事なものだった。隙のない仕上がりという意味ではない。創りあげている真っ最中という力強さがみなぎっているという意味だ。荒削りの授業は力強い。ここから丸みを帯びていく過程を自分の手で創っていくのは授業者の醍醐味だ。

午前中の授業を終え,昼ご飯。給食でも近くのファミレスでもない。お弁当でもない。製粉工場の社員食堂で食べる月見うどんが美味くないはずがない。何と言ってもこの地元密着の空気に酔ってしまう。

熊本がどんどん近くなる。

帰りの新幹線。「また来るよ」って,これで何回目だろう。