現職の先生

きょうの教員免許状更新講習は9時から16時30分まで。予備講習の時から続けている毎年恒例です。身が引き締まる思いで会場まで足を運びました。30代,40代,50代,80名ほどの先生方が参加されます。90分の講習を4コマ続けるわけです。いい加減な姿勢でできるものではありません。これまでの文学研究,授業研究,そして何より子ども研究を真摯に語ることを心がけました。

参加の先生方と教室のリアリティを共有できる貴重な瞬間です。

居眠りをされる方など,もちろん居られません。何を書いておられるんだろうと気になるくらいにメモをとってくださっています。うなずいてくださるタイミングは抜群です。本当に聞き上手な方ばかりに,わたしの話もついつい熱を帯びます。なぜこんなに熱くなってしまうんだろうと思うほどに,先生方との距離が縮まっていきます。と,同時に,本当に役に立つ話になっているのか,と自身へ問い返し,心配にもなります。

途中の15分休憩や昼休みの時にも質問をしてくださいます。その質問はどれも教室の風景が見えるものであり,子どもの息づかいが感じられるものです。こちらだって「先生」の感覚を錆び付かせるわけにはいきません。日々,ふれている学校現場でのリアリティをもって真摯に語り合います。それが何とも心地いいんです。

16時30分,今年も拍手をいただいて講習をとじることができました。

来年も,もっともっと魅力的な講習をしたいと思っています。「10年後の講習の時も必ず来ます。」と言ってくださってありがとうございました。「10年後は退職しているので後輩に勧めます。」と言ってくださってありがとうございました。わたしももっともっと距離の近い実践研究をみなさんに届けられるように日々を過ごします。

帰り道,手伝ってくれたスタッフと食事をしながら,なんとも充実した一日だったね,と乾杯しました。ありがとうございました,みなさん。

モノ/免許状更新講習