旅の宿 俳句をひねることもなく酔っ払ってしまったゆうべ。昭和の和室に投宿した僕は朝から湯に身を任せている。 あの伝説の66号室。胡座をかいてみる。尾花の簪もなければ上弦の月でもないけれど、風流。 縁の椅子にもたれるだけで、ことばが流れ出てくるような気分になる。 さあ、西へ。1800キロを一気に。年休の一日は時計の進みが速い。 神様きょうも旅の空の下で見守ってくださってありがとうございます。